老朽化した母屋の建て直しにあたって、以前より懇意にしていた壺谷社長にご夫妻が依頼したのは、三世代の家族が快適に暮らせる家。ライフスタイルの異なる家族全員の希望を取り入れながら相談を重ね、広いプライベート空間や使い勝手の良い収納スペース、ゆったりとした通路、段差のないフラットな床面など、世代を超えて暮らしやすさを実現してくれる住まいを創り上げました。静かな田園に佇む和風建築の建物は、美しい切妻屋根から銅板葺きの下屋根が迫り出した平屋風の棟と堂々とした二階建ての棟を組み合わせた造りが特徴で、眺める方向によって純和風、和モダンとイメージの異なる様相を見せてくれます。来客を出迎える玄関は、あじろ天井に地窓、玄関床の透かし彫りと、熟練の職人が趣向を凝らして仕上げた気品漂う和の空間が魅力。趣のある数寄屋の風情が訪れた人を癒して和ませ、もてなしてくれます。