家を見る
『Kデザイン研究室』子供から親へ、思いやりと思い出を感じる家
八十代のご両親が暮らす築百年を越す古い建物を立て直すことになり、県外に住む息子さんが将来の同居や介護も見据えた家づくりをスタート。黒+茶系の洒落た外観の家は、若い世代にも適応した和モダンなデザインですが、ご高齢のご夫婦の為に様々な気配りが施されています。全面バリアフリーにした屋内は広くゆとりのある造りに。床材には安全な滑らない素材を採用。廊下には手すりと足元灯を設置して、付き添い&車いすにも対応できるよう広くしました。木の息づかいを感じるリビングダイニングからは、昔のままの景観と思い出が残る庭が一望できます。また、昔の家にあった欄間や建具もインテリアとして再利用。明るい色使いにした室内空間とも見事に調和しています。機能性を第一に全てを変えるのではなく、昔の家の面影を残しながらの家づくりは、両親を思いやる息子さんの気配りから生まれたもの。長年慣れ親しんで暮らして来たような心地よさを感じられる家です。
この家の施工会社
Kデザイン研究室
プロならではの気づかいで創造する、自分にも、人にも、ごまかしのない「家づくり」。 高橋さんの「家づくり」の大きな魅力は、素材全般に対してのユニークでこだわりのある活用法。30年以上も天然素材と真剣に向き合うことで育まれた気づかいと独創性は、施主の言葉にならない想いや願いをカタチにするだけでなく、素材と相対した時の息づかいを感じて、また住まう人にも感じさせます。