屋根の形状に沿った勾配天井は、まるで吹き抜けのような開放感。窓の向こうには芝生の庭が広がり、柱や梁には、ご夫婦の出身地でもある高知県嶺北産の立派な木が存在感を放ちます。「ゆったりと暮らせる家が理想だったので、かがわ家博で見たコートハウスにひと目惚れ。高知の木を使っていると聞いた時は運命を感じましたね」。地元が好きで、新築後も香川と高知を行き来。ご両親もよく泊まりがけで訪れており、「いい家だね」と言ってくれるのだと笑顔を見せます。そんなふたりが一番好きだと声を揃えるのが、広々としたLDK。天井高を余すことなく活用した2段階のスキップフロアが主役で、1つ目の階下は大容量のリビング収納、さらに上がった2つ目の階下は和室になっています。「畳は元の図面になかったスペースですが、私の両親が来た時のために夫が希望し、設計士さんが2つ目のスキップフロアを提案してくれました」と喜ぶ奥様。これから成長していく子どもたちがそれぞれ別の過ごし方をしていても、このLDKならいつも身近に。高低差を大胆に取り入れたオリジナリティあふれる間取りの中で、平屋とは思えない自由度の高さとわくわくする視界の変化、そして家族のつながりを生む暮らしが始まっていました。