アースカラーの塗り壁と出窓を包み込むオークの対比がモダンな佇まい。スタンダードな家づくりでは嫌煙されがちな土地形状を活かし、トライアングル風に設計されたユニークなフォルムが外観の表情にも表れています。建てられたのは、育ち盛りの男の子2人と暮らすご夫妻。洋服やインテリアが大好きで、1つひとつに愛着を持ってこだわりたいからこそ、建築工房ライズが手がける唯一無二のデザインに惹かれたそうです。
その個性は屋内の随所に散りばめられています。玄関から一直線に抜けた視界の先には、ライズのモットーでもある四国の木を使った梁見せ天井と、アイアンの手すりが映えるスキップフロアがお目見え。実はここが、くつろぎの中心となるリビング。天井高の平屋に約10帖分のスキップフロアを大胆に取り入れることで、ダイニングキッチンに隣接しながらも独立した空間が誕生しました。リビングに座ると、床からおよそ１mの高さに。段差の分だけ高くなった目線からは、間取りの中心部にある中庭を通してトライアングルの全景を見渡すことができます。家族がどこに居ても気配を感じられるので、子育て世代にとっては安心要素のひとつにも。いわば“我が家の特等席”が、日常の中にいつもある暮らしが叶いました。