木の格子戸を開けると、京都の町家を思わすような奥の深いインナーアプローチがお出迎え。玄関扉の向こうには洗出しの土間や障子を巧みに配した玄関フロアを設け、黒のガルバリウム鋼板を使ったシンプルな外観とはまるで別世界の、趣ある和の空間を演出しています。暮らしの中心となるLDKは、無垢の杉材をぜいたくに敷き詰めた床や7寸角もあるヒノキの大黒柱など、健康面でも大きなメリットのある自然素材に囲まれたナチュラルで快適な住環境。さらに今回はお施主様のご要望を受け、一般的な間取りプランとは逆の発想でリビングをあえて北向きに。そこに吹き抜けや大きな窓を確保することで、開放的かつ光はたっぷり取り込みつつも静かで落ち着きのある雰囲気を実現しました。使い勝手の良い生活動線や造作棚を駆使した収納スペースなど、ライフスタイルに合わせて暮らしやすさも追求。想いのすべてを詰め込んだ空間デザインを叶えられるのが、ヒロセ設計ならではの強みです。