広大な住宅街の一角、和モダンの大きな切妻屋根がシャープな雰囲気の2階建て。設計コンセプトは「回遊動線」だ。１階は10畳のウッドデッキとリビング、ダイニング、キッチンが大きく一つの空間としてつながり、2階は書斎・ウォークイン型のファミリークローク・寝室と子供部屋をどのようにでも回れるよう設計している。キッチンはアイランド型で、必ずすぐ隣にダイニングを設けているのは、家事動線とともに家族のコミュニケーションを重視している象徴でもある。 南東の光が最も室内に入りやすいという条件の下、南からの光をたっぷり彩り込む位置にリビングとウッドデッキを配置。住宅の多い立地から、ウッドデッキには無垢の格子で視線を遮る工夫を凝らした。ここはプライバシーを確保しつつ外の空間への広がりを感じさせ、子どもたちの遊ぶ声が響き、家族や親しい友人たちと楽しいひとときを過ごす「箱庭」となる。